アントワープ〜主な産業






16世前半に アントワープは
「世界最大の貿易港」と呼ばれるほどに繁栄しましたが
19世紀後半に復興したその港は
その後大きく発展し
今現在では
アントワープの港は
ヨーロッパにおいては ロッテルダムに次いで 二番目の大きさ
世界では 11番目の大きさとなっていますが
(大きさとは 面積のことだけではなく 入出港する船の数/大きさや 入出荷される貨物の取り扱い量を含めています)
固形貨物(貨物は 「〜個」と数えられる物/石炭など「〜個」と数えられないもの/コンテナ/液体 に分類されます)
の取り扱いにおいては 世界最大となります。
また シュケルデ川左岸に広がる石油コンビナートは
アメリカのヒューストンに次いで世界で二番目に大きいものです。

港には 水門が作られていますが
ベーレンドレヒト Berendrecht水門が 幅65m 長さ300mで世界最大
その隣の ズワインドレヒト Zwijndrecht水門が 世界で二番目の大きさとなっています。

アントワープの港

アントワープの港

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ダイヤモンド

アントワープは世界最大のダイヤモンドの町といわれています。
今現在世界で取引されるダイヤモンドの60%(過去の最盛期には80%)が
アントワープの四つのダイヤモンド取引所において売買されているものです。
更に 世界中に流通されているダイヤモンドの内のおよそ半分は
アントワープで加工・研磨されているものです。
また 世界にはダイヤモンドの鑑定組織が二つありますが
その内の一つはアントワープにあります。

中央駅周辺にダイヤモンド関係の取引所・研磨所・小売店は集中していて
その数はおよそ1500程で
2万7千人程がダイヤモンド関係の仕事に従事しています。

15世紀にすでにアントワープはダイヤモンド産業が盛んでした。
その当時は(1725年まで)世界中でダイヤモンドが採れるのはインドだけでしたが
インドからポルトガル人によってヨーロッパに運ばれたダイヤモンドが
主にアントワープで荷揚げされていました。
更に 1476年に
ブルージュ出身のLodewijck van Berckenローデウェイク・ファン・ベルケンという人が
アントワープで(今日でも行われている ダイヤモンドでダイヤモンドを削る)ダイヤモンドの研磨技術を発明しました。

ダイヤモンドの取引は
長いことユダヤ人によってなされていました。
そのために アントワープには
正統派ユダヤ人が多く住んでおり(推定約1万5千人〜2万人)
ヨーロッパ大陸最大の正統派ユダヤ人街が中央駅周辺にあります。
これら 正統派ユダヤ人たちは
1880年代から 主にポーランド・ルーマニア・ハンガリーなどの東欧から来た白色系ユダヤ人たちで
今現在はほとんどの人がベルギー国籍を持っています。
しかし
近年はインドでの取引・加工が急速に増えてきており
(インドでの安い人件費と 商取引に税のかからないデュバイでの取引などのため)
アントワープにとっては大きな脅威となっています。


アントワープ中央駅周辺2km四方でのダイヤモンドの取引が
ベルギーの全産業の8%を占めます。

アントワープのダイヤモンド業者がスポンサーとなって開設された
アントワープ県立ダイヤモンド博物館は
世界最大の規模を誇っています。

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ファッション

アントワープの王立美術アカデミーは
350年以上の歴史を持つ(現存する世界で四番目に古い美術)学校ですが
1960年代半ばに ファッション科が作られました。

そして 1982年に行われた ベルギー国内のファッションコンクール「金の糸巻き」において
本選に残った7名全員が アントワープ王立美術アカデミーファッション科の生徒だったために
一躍注目を浴びることになります。
このうち優勝した一人はすぐにパリに行って仕事を始めますが
残った6人が
1986年に ロンドンにおいて旗揚げのファッションショーを開催し
大成功を収めて 非常な注目を集めることになります。
これによって 「アントワープ・ファッション」という言葉が使われるようになりました。
それ以来 この「アントワープ6人衆」をはじめとする
アントワープのファッションデザイナーたちの精力的な活躍は
世界へとその影響力を増していき
近年では
全世界のファッションの流行に
「アントワープ・ファッション」の影響が見て取れます。
「Mode Natie」と呼ばれる建物に
フランダース・ファッション研究所 Flanders Fashion Institute
ファッション博物館 Mode Museum
アントワープ王立美術アカデミーファッション科
の三つが統合されており
そこが アントワープ・ファッションの中心地となっています。

Modenatie

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