風車の用途




風車というと 英語で「Windmill」と言われるように
「mill」=碾き臼と結び付いていて
一番の目的は 小麦などの穀類を粉に挽くことでしたが
それ以外にも用途としては 様々なものがありました。
それら 用途によって名前が付けられていた例としては以下のようなものがあります。
(ただし ヨーロッパにおいては 用途による名前において 風車と水車との区別はありません。)

穀物風車・・・製粉(穀類を細かく砕いて粉や  にする)/脱穀(麦や米の籾殻を取る)
芥子風車・・・芥子種・水・酢などを一緒に臼で挽く
香草風車・・・香草(ハーブ)を挽いて細かくし 混ぜ合わせる
油絞り風車・・・ひまわりの種・菜種などを挽いて油を絞る
絵の具風車・・・絵の具にする鉱石や土を細かくする/亜麻仁油を絞る
石灰風車・・・石灰岩を細かくして粉状にする
噛み煙草風車
(以上が 穀物風車とそこからの発展です)

ポンプ風車/湿地風車・・・干拓のために水を汲み出す(オランダの特に海岸に近い地域で1394年以来使われていました)

14世紀以来 材木と金属の加工にも風車や水車が使われるようになりました
鋸風車・・・回転鋸で材木を切る(特に北欧で造船のために使われました)
やすり風車
槌風車
穴あけ風車
製紙風車・・・(1650〜1795年の間に特に盛んでした)
ぶな風車
樫風車
など
16世紀には 風車を使った40種類以上の加工作業が知られていました。
今現在では 風車の使用目的は 150種程に分類されています。


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立地

風車が建てられたのは 村の中とは限りません。
山肌や 平らな野原など 風が吹くところであれば どこにでも建てられました。
粉挽き職人は風車のすぐそばに住むのが普通でしたので
粉挽き職人は 一般的には村の外に住んでいました。
そして 労働時間が決まっていませんでした。
なぜならば 昼でも夜でも 週日でも週末でも 風が吹いた時に仕事をするからです。


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