フランダースの風車とオランダの風車
すでに 風車の用途や構造に関して
フランダースのものと オランダのものとの違いを述べて来ましたが
ここで 整理してみましょう。
フランダースの風車の特徴
スタンダード風車（フランダース風車）
粉挽きの他に 製紙／芥子挽き／油絞り／回転のこぎり
などを目的とし
木造で（本体そのものを風の向きに合わせて回転させられる）下部回転式となっています。
しばしば分解して移築することが可能な造りになっています。
オランダの風車の特徴
オランダ風車
干拓の水の汲み出しが主な目的であり
そのために
煉瓦造り／石造りで
（煉瓦造り／石造りの上に被せられている 回転軸が付けられている部分のみが風の向きに合わせて回転できるようになっている）
上部回転式の構造となっています。
しばしば 中に人が住めるようになっています。
また オランダでは
19世紀半ばにアメリカで発明された
アメリカ式多翼排水風車も多く使われました。
この型の風車は 弱い風でも稼動するのが長所ですが
その反面 嵐などの強風には弱い構造となっています。
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